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企業情報
ご挨拶

創業者 代表取締役会長 CEO 代表取締役社長執行役員 COO
床次 隆志 床次 直之

Message from CEO 2020

今を遡ること約10年、2009年の第4 世代移動通信⽅式LTE サービスの提供とともに始まったワイヤレスモバイルブロードバンド化の流れは、スマートフォンやタブレットPCなどの急激な普及をもたらしました。そして、これらのパーソナルディバイスは、電⼦決済や電⼦マネーなど、私たちの⽣活に必要不可⽋なもの、いわば社会インフラとして完全に定着しました。
アルチザネットワークスはこの10年間、⽂字通り進化し続けてきたLTE(Long Term Evolution)の最先端で、通信事業者および通信機器ベンダーの無線アクセス技術開発を⽀え続けてまいりました。
そして昨年のラグビーワールドカップ、さらに今年の東京オリンピックと、「令和」の幕開けを祝福するかのように世界的イベントが国内で続く中、今年3⽉、ついに第5世代移動通信⽅式(5G)サービスが国内において華々しく始動します。「5G」への期待。それは「より高速、より低遅延、より多接続」といった5Gの特徴的な機能を活かした「4Gでは実現できなかったこと」への期待であるといえます。その期待に応えるため通信事業者は、交通、医療、製造、教育、エンターテインメントなど、あらゆる分野において、そのアプリケーションを模索し続けてきました。それはまさに「テクノロジーで社会課題を解決する」と言い換えてもよい取り組みでした。まもなくそのソリューションの数々が、我々の生活に不可欠な、そして期待に違わぬサービスとして届けられることになるでしょう。
その開発現場を支えてきたアルチザには、「5G」から始まる次の10年間も、「5G+」「Pre 6G」といったテクノロジーフロンティアで活躍し続けることが求められています。
そのような中、昨年、私、床次隆志は、創業以来担ってきた社⻑の任を退いて会⻑となり、実弟である床次直之に社⻑の任を引き継ぐという大きな決断をいたしました。「世代交代」は、長期的な企業経営において、最も困難なハードルであるといわれています。しかし新社長は、創業間もないころから私とともに会社を支えてきた重要なパートナーのひとりであり、技術開発をはじめ、営業部門等の統括を担当しただけでなく、アルチザの企業文化、マネジメントシステムを熟知し、そして何よりも社員への思いを私と共有しているという意味において、まったく不安要素のないバトンタッチであったと確信しております。今後は、会⻑の私がCEOとして、経営戦略全般およびハイレベルな対外的コミュニケーションを担当し、社⻑がCOOとして、社内オペレーション全般を担当することとなります。
今、「新⽣アルチザネットワークス」が「たおやか」に始動しています。臆することなく、そして、気負うこともなく。新しいリーダーシップのもと、動き始めたアルチザネットワークスに、みなさま是⾮ともご期待ください。

株式会社アルチザネットワークス
創業者 代表取締役会長 CEO

Message from COO 2020

この度、代表取締役社長を拝命いたしました、床次直之と申します。元号が令和となり、全世界で5Gが始動するこのタイミングで、このような重責を担うことになりましたこと、誠に身の引き締まる思いでございます。創業者より引き継いだ起業家精神を堅持し、積極果敢に全身全霊で社業に取り組んで参りますので、何卒よろしくお願いいたします。

さて、新年2020年、創業30周年を迎えるアルチザは、以下を重点課題として、事業を展開してまいります。

1.5G基地局テストシステム「DuoSIM-5G」の海外展開 この「5G元年」を目前にアルチザは昨年、5Gに対応したフラッグシップ製品「DuoSIM-5G」をリリースいたしました。そして現在、DuoSIMシリーズをお使いの既存のお客様からの採用が相次いでおります。「DuoSIM-5G」は、5Gの特徴である「高速・大容量」「高信頼・超低遅延通信」「超大量端末との接続」をすべて満足するハードウェア・ソフトウェア、そしてスケーラビリティを約束するシステムアーキテクチャにより、競合製品をはるかに凌駕する機能・性能を備えた製品として、すでにお客様より高い評価を得ております。2020年、DuoSIM-5Gは、競合製品を完全に駆逐した国内市場を盤石とするだけでなく、海外市場への拡販を積極的に行うことにより、世界市場での真価を問う年にしてまいります。

2.「5G/LTE基地局テストサービス」の始動 2018年2月に竣工した滝沢デベロップメントセンターにおいては、製品開発を行うだけでなく、大規模な通信機器試験設備を設置し、LTEや5G基地局のテストサービスを開始しております。それは、単なる「高機能・高性能な試験装置の提供」から、さらに「高次元な顧客価値提供」への挑戦であるといえます。通信サービスが継続する限り続いてゆく通信機器のソフトウェア更新とその検証。その作業を「サービスとして提供する」。これは、アルチザが本来DNAとしてもつ、「もの作りの喜び」から、「顧客製品(基地局)の完成度を上げる喜び」へのトランジションであるといえます。

3.パケットキャプチャ「etherExtractor」の新製品展開 2014年より新規事業としてスタートした「etherExtractor」。通信事業者の開発の現場でトラブルシュートを中心に採用が進み、その後、通信分野だけでなく、金融や電子商取引など、幅広い分野のデータセンターへの導入が進みました。さらに一昨年には、国内大手移動体通信事業者におけるビッグデータ解析プラットフォーム構築というビッグプロジェクトにも採用され、現在も導入が継続しております。「収集したデータを次のビジネスにつなげる」ことがトレンドとなる今、アルチザのパケットキャプチャが、ITインフラで大きな役割を果たし始めています。そして、2020年には、製品リリース以来、大幅な製品更新を計画しております。より使いやすく、より高機能・高性能になった次世代「etherExtractor」に是非ご期待ください。

以上、2020年、アルチザネットワークスは、新体制のもと、若い力による新たな成長を目指します。

株式会社アルチザネットワークス
代表取締役社長執行役員 COO